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2つの新春展のお知らせ・2017

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新年明けましておめでとうございます。
年明け早々横浜の2つの画廊にて新春展に参加しておりますので、ご案内させていただきます。
今年も作品のみの参加で、残念ながら私は会場にうかがえないのですが、お時間がございましたらどうぞご高覧下さい。

Happy New Year 2017!
I am pleased to inform you that I'm participating in these group exhibitions at two galleries in Yokohama, Japan. This time I can't be in the galleries, but I sent my some new works and I would be grateful if you could see there.


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新春まんぷく!お年賀展 2017 
横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F TEL045-411-5031
(JR「横浜」駅西口 ダイヤモンド地下街南12番出口より徒歩3分)
January 10th(Tue) - 29th(Sun) 2017 10:00-19:00 (Last day -17:00 / Closed on Monday)
Reception party: January 14th(Sat) 16:00-18:00

日本画、版画の作家を中心とした27名の参加者による大変見応えのあるグループ展です。私は新作を4点出品しております。

冒頭の画像は、出品作„Eine Landschaft -Morgenrot- ある風景 -朝焼け-” ( á 18x14cm, Pigment on Japanese paper 2016)


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他出品作 „Eine Landschaft ある風景” (25x50cm, Pigment on Japanese paper 2016)




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百葉展 -日本画家交流展-
ギャラリーミロ
横浜市中区吉田町4-1 TEL045-263-0201
(JR・地下鉄「関内」駅徒歩3分、JR「桜木町」駅徒歩7分)
January 16th(Mon) - 22th(Sun), 2017 11:00-18:00 (Last day -16:00)

ほぼ毎年参加させていただいている、10名の日本画家によるグループ展です。今回私は小品3点出品しております。


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出品作 „Spring garden in R” (24x33cm, Pigment on Japanese paper 2016)



本年も皆様のご健康ご多幸を心よりお祈りいたします。
2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

寺尾美紀

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# by mikimics | 2017-01-17 18:20 | information | Comments(0)

ひらがなとアルファベット

子供が生まれて最初の5年は言語やコミュニケーション能力が成長する大事な時期とよく聞くけれど、娘が5歳になって感じるのは、想像していた以上に5歳児の語彙数は豊富で、会話力も高度だということ。
さらに私は娘が4歳までは特に感じなかったのだが、5歳になってからはドイツ語に関しては彼女にはもうかなわないと思うことが増えた。もちろん大人が使う難しい単語はまだまだ知らないけれど、発音や流暢なしゃべり方は完全なネイティブスピーカーに成長した。特に歌を聴いて覚えるスピードには全くかなわない。彼女は耳で聴いた音をすぐに同じように口からドイツ語の言葉で歌うという、私には容易にできない芸当をいとも簡単にやってのける。

でもそんな娘は「話すのはドイツ語の方がずっと得意だけど、書くのや読むのは日本語の方が得意なの。」と最近自分で言い出した。そんなこと私達は彼女に言ったことはなかったし、そういう自覚があるのだということに驚いた。確かに日中は私と二人でいることが多いし、ドイツ語はどうせ今後ずっと学校で勉強する言葉だから、今は家でドイツ語よりも日本語の読み書きを多く教えているかもしれない。6歳になって現地小学校に入学したら、きっと独日語の読み書きのレベルも逆転するだろうから、これは5歳の今だけの現象なのだろうなと思う。


でもそれに加えて、この現象はもしかしたら日本語とドイツ語の言葉の特徴 -ひらがなとアルファベットの違い- も影響しているかも知れないとも感じる。
ある日、日本から届いた小包の段ボール箱(「りんご」と印刷してあったもの)を娘が見て、「り、ん、ご、、、あ、これ『りんご』って書いてあるよ!」と嬉しそうに言った。「り、ん、ご」というひらがなの並びで、果物の「りんご」という意味になる、ということを実感できた瞬間で、読み方のシンプルなひらがなの長所を感じた。
でもこれはドイツ語になるとそう簡単にはいかない。りんごはドイツ語で「Apfel(アプフェル)」、A、P、Fなどのアルファベットが全部読めても、綴りを覚えない限り、5歳の子供が自発的に読むのはなかなか難しい。

日本語はひらがな、カタカナ、漢字と3種類の文字があって、世界的にも難しい言葉だと思う。でも最初に、一文字で一発音と決まっているひらがなを全部覚えてしまえば、ひらがなだけの文章なら5歳の子供でもひとりで読めるようになる。比べてみてドイツ語や英語など、約30種類のアルファベットで成り立つ言語は、文字の種類ははるかに少ないが、その組み合わせが無限で発音も複雑、単語の綴りを知らなければすぐに理解できない。それは学校で習わなければ習得しづらいので、未就学児が文章を読むのは難しいと思う。
この理由からか、日本人の子供は一人で絵本を読むようになるのが比較的早いと聞いたこともある。
お手紙を書くのが好きな娘も、発音した音をそのまま書けばいいひらがなは書き易いらしく、もちろん間違いも多いがよくひとりで書いている。「げんき?こんどあそぼう !」なら書けるけれど、「Wie geht's? Spielen wir bald mal!」はとてもひとりでは書けない。


ドイツ人に時々「日本語」について質問されることがあるが、大抵皆「漢字」を沢山習うことは知っていて、日本人が義務教育で習う漢字は合計約2,000語、というといつも驚かれる。敬語や男性語と女性語の違いなど、他の言語にはない特徴もあって、日本語ほど難しい言葉はないのではという話はよく聞くし、私もそう思っていた。でもドイツ語も特に文法がとても難しい言葉で、9年住んでも(きっと一生)、まだまだこんなものかと落胆することも多い。
ひらがなとアルファベット、子供が最初に出会う文字でも成り立ちが全く違う。一言で難しいといってもそれぞれの言語の難しさは多様で、難易度を計ることも比べることも出来ない気がする。私も子供を産まなければ、ひらがなの易しさ、利点なんて改めて考えることもなかった。今後娘が入学したら、どのような過程を踏んでドイツ語の読み書きを習得していくのか、それを観察するのも楽しみである。

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# by mikimics | 2016-12-06 17:55 | language | Comments(0)

キャンドルホルダー作り Clay candle holder

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夏時間から冬時間に変わり、日に日に夜が長くなり冬の訪れを感じさせる11月になると、ドイツではキャンドルの灯りがよく見られるようになります。独身の頃、時々ヨーロッパを一人旅していたのですが、一度秋の終わりにドイツに数週間いた後、日本に帰国した直後は、照明が目にまぶしくて、どこに行ってもビカビカの蛍光灯の光だらけに感じられて、改めてドイツはキャンドルの国だったんだと思ったことがありました。
クリスマスに向けてろうそくを使うことが自然と多くなる11月頃、私のアトリエでは毎年必ずキャンドルデコレーションの課題を取り入れるようにしています。
In November in Germany, candle lights are lit up at many places and they create a warm pre-christmas feeling. Therefore every year in November, in my art class children create candle decorations as a seasonal motif.


キャンドルを彩る作品を作る時は、必ず最初に子供達を暗い部屋に集めて、ろうそくに灯を点した状態の作品を見せて、完成を想像させるようにします。いつも思うのですが、子供は皆キャンドルの灯りが大好きです。灯を点けた瞬間、全員の視線が一気にろうそくの先に集中するのが分かります。毎回その子供達がひきこまれる様子を見るのがとても楽しみです。火の魅力というものを改めて感じます。

今年は乾燥するとテラコッタ(素焼き)風になる粘土を用いて、キャンドルホルダーを作りました。いつも粘土課題をすると、ひやりと柔らかい粘土の感触に「気持ちいい」という言葉がよく聞かれて嬉しくなります。また何度もにおいをかぐ子(特に男の子)がいるのも面白いです。今回の粘土は「チョコレートみたいなにおいがする!」と人気でした。視覚だけでなく触覚や嗅覚も刺激される素材です。
今回はまず厚紙で円柱や円錐の型を作り、薄く伸ばした粘土をそれに巻き付けた後、粘土にクッキー型や尖ったもので穴を開けて灯りの窓を作り、そのまま乾燥させ、乾いた後に厚紙を取って完成させました。

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余った粘土でこんなオーナメントも。

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去年の課題「Licht Tüte(紙ランタン)」、耐火紙で作られた紙袋に、紙ナフキンでコラージュをしました。

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サブ課題として、キャンドル用ワックスペンを使って、ティーキャンドルを彩ったこともありました。

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子供の作るものは、本当にてらいがなくて味があって、全くかなわないなとよく思います。
また彼らは変化が激しくて、例えば先週は大好きだった色が今週は全然好きでなかったり、先月には描けなかった形が今月突然描けるようになったりと、今日のこの子達にはもう二度と会えないと感じる瞬間がよくあります。同じことをしても毎回違って飽きることがないので、それで私はこの仕事を辞められないのかも知れません。
キャンドルの課題はいつも特に皆楽しんでくれるので、今後も色々な可能性を探って行きたいと思います。

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# by mikimics | 2016-11-29 19:14 | art class | Comments(0)

第6回えびすビエンナーレ2016  Ebisu Biennale

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今週、恵比寿のプライベートギャラリーで開催中の、様々な職業の方41名が参加する、廃材より制作された作品の展覧会「第6回えびすビエンナーレ」に参加しております。私は5歳の娘の宝物(大人にとってはガラクタにしか見えないもの)で制作した作品を出展しています。お時間ございましたらどうぞご高覧下さいますよう、お願い申し上げます。

In this week I'm participating in the exhibition "6th Ebisu Biennale 2016" at a private gallery in Ebisu, Tokyo. 41 participants from different occupations show artworks made from TRASH. I created a work from "treasures" of my 5 years old daughter ("rubbish" for adults) . We’re looking forward to your visit.


6th Ebisu Biennale 2016
November 13th(Sun) - November 20th(Sun), 2016 10:00-19:00 (Last day -17:00)
Gallery OKURA 3-2-9 Ebisuminami Shibuya-ku Tokyo, Japan
ギャラリー・オークラ 渋谷区恵比寿南3-2-9 Tel:03-3793-0844
facebook: EBISU BIENNALE youtube: EBISU BIENNALE 2010


出品作(冒頭画像):「Schatzkiste meiner Tochter 娘の宝箱」2016年
12x45x6cm 木箱、色紙、プラスチック片、金属片などの立体コラージュ

5歳の娘との暮らしは、楽しいことも多いのですが、娘にとっての宝物(大人にとってはガラクタにしか見えないもの)との共存の生活でもあります。でもその宝物は年々輝きを失うことを大人になった私達は知っています。今の娘との生活を残すような気持ちで、蚤の市で見つけたすてきな道具箱を使って、娘の宝箱を作ってみました。

The life with 5 years old daughter is much fun but it is also a coexist life with her "treasures" ("rubbish" for adults) . But we know that the treasures will lose their charms from year to year. To preserve our current life with our daughter I created her "treasure box" with a little toolbox which I found at a flea market.


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このレトロなお裁縫箱はデュッセルドルフで月1回開催される有名な蚤の市「Großmarkt グロースマルクト」で見つけました。こんな魅力的なもの達の中に、さりげなく置かれているのを見つけた時は、本当に嬉しくなりました。

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この展覧会は2006年から2年おきに開催されているもので、恵比寿、代官山駅そばの瀟洒な住宅内にあるギャラリーにて行われます。主催者が知人でお声を掛けていただいたことがきっかけで、私は2008年より今回で5回目の出展になります。参加者はデザイナー、コピーライター、建築家などのクリエイティブな職業の方から、会社員、レストラン経営者など様々な業種の方達で、そのプロ意識の高さ、多彩なアイディア、個性あふれる作品群にこちらもいつも刺激をいただいています。「廃材」という素材が、発想一つでこうも美しく面白く表現されるのかと、作り手の愛情と仕事量に感動させられます。私はいつも制作している日本画とは違うスタイルの作品になりますが、コンセプトは同じつもりで、そして日本のものとは少し違うドイツの廃材を紹介するような気持ちも込めて発表しております。

展覧会は明日までです。お近くにいらっしゃるご予定のある方、どうぞよろしくお願いいたします。




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# by mikimics | 2016-11-19 10:19 | information | Comments(0)

„The Collector's Eye” Musée d'Art Moderne et Contemporain, Strasbourg

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フランス北東部、ライン川の左岸にある美しい町Strasbourg ストラスブールへ、10月最初の週末はドイツは連休だったので小旅行に出掛けた。この町はドイツとの国境沿いに位置することから、過去に何度もフランスになったりドイツになったりした歴史があり、両国の文化が融合した独特な都市となっていて、ドイツ語も結構通じるし、町並みも食事もドイツの影響が深く感じられて、ドイツから訪れるととても居心地が良い。そしてクリスマスの装飾が美しいことでも有名で、私が8年前に初めて行った時は正にクリスマス・マーケットの時期で、とても感動したのをよく憶えている。

ユネスコ世界遺産にも登録されている旧市街には古い木組みの建物が立ち並び、中心にあるCathédrale Notre-Dame de Strasbourg ストラスブール大聖堂はものすごい存在感で、どこから何度見ても写真を撮りたくなる。(でも大きすぎて大抵上手く撮れないけど。) 12-13世紀に建てられた全長112mもの建築は、世界第6位の高さの教会だそうで、尖塔が1つしかない左右非対称のデザインも印象的。旧市街の中の路地はどこも絵になる所だらけ、アルザス地方特有の陶器や置物もかわいらしいものが多くて、気になるお店ばかりでなかなか早く歩けない。


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Cathédrale Notre-Dame de Strasbourg ストラスブール大聖堂


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子供用品店のディスプレイ。シュバシコウ(コウノトリの一種)は市の鳥で、多数のお土産グッズが並ぶ。




この町に着いてから、毎月最初の日曜日は美術館が入場無料、と いう嬉しい偶然を知ったので、少し気になっていたMusée d'Art Moderne et Contemporain de Strasbourg ストラスブール近代現代美術館へ。カラフルなガラス張りのモダンな建物も美しく、有名なアーティストの初めて観る作品も多く、コレクションも充実していて訪れる価値は大いにある良い美術館だと思った。

2016年9月から来年3月まで続く企画展„The Collector's Eye”は、この美術館とも関わりのあるコレクターのプライベートコレクションを、常設展の中に各所に展示するというもので、いつもは公開されることのないプライベート作品と、常に公開されている常設作品を並べて、お互いに刺激し合い普段と違った空間に見せるというもの。Kandinsky カンディンスキー、Kupka クプカ、Arp アルプ、Ernst エルンスト、Baselitz バゼリッツ、Boltanski ボルタンスキー、Penck ペンクなどなどフランス・ドイツから活躍した近、現代作家の作品が続々並ぶ。企画展作品中にOn Kawara 河原温 „Thanatophanies 死仮面” (1955-1993) の版画シリーズを観られたことは、私にとっては幸運だった。


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Vassily Kandinsky „Salon de Musique” 1931
他に常設展にはカンディンスキーの代表的作品も数点展示されている。


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この町の出身彫刻家Jean (Hans) Arp ジャン(ハンス)・アルプ(1886-1966)の部屋はずっと眺めていたい空間だった。


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Mimmo Paladino „Hortus Conclusus (Le Jardin Clos)” 1992
2階のレストラン上に設置された、イタリアの彫刻家ミンモ・パラディーノ屋外彫刻。シルエットが美しく、馬好きな娘も喜んでいた


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Nam June Paik „Mac Ever's, 1989-1991” 1991
思いがけずナムジュン・パイクとも出会えて感動。彼の作品はテクノロジーが進化すればするほど、価値が高まる気がする。


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最近の美術展は子供向けの冊子も充実している。会場でもらったおしゃれな塗り絵で娘も集中、こちらも助かった。笑


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美術館内部。


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カラフルなガラスの色も、外からの光で美しく床に映っていた。


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美術館のテラスから眺めたストラスブールの町の様子。




秋晴れの気持ち良い一日だった。L'Ill イル川沿いの遊歩道を、娘と手をつないで秋の歌を歌いながら美術館に向かったことは、ストラスブールでの出来事として、きっと後で懐かしく思い出されるような予感がした。

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# by mikimics | 2016-10-16 18:30 | museum | Comments(0)

娘のポスト Letterbox of my daughter

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義理の両親が今年転居したことで、不要になった家具や食器など、我が家に合いそうなものをいくつか受け継いだ。その中にアンティーク風のキャビネットもあったが、特に今使う当てもないので廊下の邪魔にならない所になんとなく置いていたら、いつのまにか娘が私物を入れるようになり、これは自分のポストなのと言い出し始めた。

毎朝起きて彼女の部屋からリビングに来る途中に棚の扉を明け、中を見る。
「きょうもおてがみ、きてなかった。」と毎日言うようになったので、夜のうちにこっそり簡単な手紙を入れておくことにした。

「おはよう!きょうもいちにちがんばってね!」
「きょうはバレエのひ。どんなおどりをするのかな?」
「きょうはすいようび。たのしいいちにちを!」

朝テンションが上がるように、エルサやアナのメモ帳やキティちゃんの便箋で、毎日少しずつ内容を変えて、彼女がなんとか読めるひらがなで書く。

「おてがみ、にほんごでかいてある。にほんのエルザがかいたのかな。こんどにほんにいってディズニーランドにいったら、エルザにてがみくれた?ってきいてみよう。」と言う娘。
5歳なんてまだまだかわいいものだなぁ、と思う。笑。(ちなみにElsaはドイツ語読みでは「エルザ」と発音)

そして今夜もまた違う一言を書いておく。私が書いているとバレないように、時々ドイツ語でも書いてみる。(小文字はまだ読めないので、全部アルファベット大文字で)
いつまでこの不思議な手紙のやりとりが続くことやら…

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# by mikimics | 2016-10-04 19:04 | life with kids | Comments(0)

Musée du Louvre-Lens, Lens

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パリのルーブル美術館の別館、Musée du Louvre-Lens ルーブル・ランスへ。先月の週末フランス小旅行の目的は、5歳の娘の念願のディズニーランド行きだったが、その帰り道にどこか他の町にも寄ってみようということで、前から行ってみたかったこの美術館のあるLens ランスを訪れた。
ランスはフランス北部、ベルギー国境近くの
Nord-Pas-de-Calais ノール=パ・ド・カレー地域圏にある都市。パリのルーヴル美術館本館の混雑緩和とフランス北部の産業経済振興を目的として、過疎化していたこの地に2012年別館がオープンされた。


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Lens ランス - 元は炭鉱で栄えた町なので、石炭の採掘によってできたボタ山が各地で見える



未開のまま放置されていたかつての鉱山地帯20ヘクタールの土地に建てられたこの美術館の設計は
、日本人の妹島和世氏と西沢立衛氏の建築ユニットSANAA。今回、この建築を体感することが一番の目的だった。8月の日差しの強い快晴の日、少し離れた場所にある専用駐車場から美術館に向かって10分少し歩いた。からっとした青空の下に現れた整然とした横長の建築は、壮大でありながら透明感のある美しいもので、ただただ感動だった

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美術館に向かう、さわやかな緑の小道

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あ、見えてきた

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空や風景が映り込む建築

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どこを見ても光の反射が美しい建物



ルーブル・ランスには2つの展示スペースがある。「Galerie du temps(時のギャラリー)」と「Galerie d'exposition temporaire(特別展ギャラリー)」。この「時のギャラリー」は、パリの本館コレクションから選抜した傑作を毎年少しずつ替えて展示している常設展で、紀元前3500年のものから19世紀の作品までを、ひとつの部屋に並べるという大変ユニークなもの。古代、中世、ルネッサンス、バロック、古典主義、などを年代別に、壁に書かれた時間軸に沿って展示されている。古代エジプトの棺、ギリシャ彫刻、オリエントの装飾タイル、中世宗教画、レンブラントのダイナミックな絵画も、皆同じ空間で仕切られることなく、とても間近に鑑賞できて、贅沢な気持ちになる。しかもこの常設展は入場無料。(さりげなく寄付ができる仕組み)


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ガラス張りのエレベーターは金沢21世紀美術館を思い出す



ガラスやアルミニウムを多用した建築は、空、雲、木々など周りの風景を自然に映し込む。角度や時間によっても見え方が変わり、建物が風景と同化して見える一瞬もあり、夢幻で不思議なはかなさに魅せられた。
今回
は青い空、白い雲、緑の木々に囲まれた印象だったが、季節によっても変幻自在に様子が変わるのだろうなと、今度は夏ではない時期に訪れてみたいと思った。

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併設されたレストランL'Atelier Marc Meurinも、大変雰囲気が良くお食事も美味でおすすめできます。

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# by mikimics | 2016-09-30 22:31 | museum | Comments(0)

Kunstpunkte -Open Ateliers in Düsseldorf- オープンアトリエ・2016

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デュッセルドルフでは毎年夏に市文化局が主催する"Kunstpunkte クンストプンクテ"というイベントがある。
市内在住500人以上のアーティスト達が各自のアトリエをオープンし、市民が自由に鑑賞できるというもので、先週末私も自宅のアトリエを解放した。このイベントは今年で20回目の開催で、毎回この時期は町全体にポスターが貼られ、あらゆる所に参加者全員の情報が書かれたパンフレットも置かれ、ウェブサイトもとても見やすく作られていて、本当によく機能していると思う。
私が初めて参加したのは4年前の2012年。娘出産後1年経ち、これまで産休状態だった仕事を少しずつ再開するのにあたって、当時展示の予定なども特になく、まだ子供も小さくて外出も難しかった私にとっては、人に自分の作品を自宅に観に来てもらうという形が一番ベストなのではと思った。以降4回参加して、毎回新しく思いがけない出会いを得られている。


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一言で「アトリエ」といっても色々な形態がある。
私のように自宅の一室にアトリエを構えている人もいれば、普通のマンションの部屋を住居とは別のアトリエとして使っている人、または以前は会社や倉庫
だった建物に大勢のアーティスト達が入って、建物全体を「アトリエハウス」としている所など。訪ねる側としてはそういう場所の方が入りやすいし、一度に様々なアーティストの作品が観られて面白いし、お得感もあると思う。
個人宅にいきなり知らない他人が訪ねるというのは、訪問する方もされる方も少し勇気が要る所もあるが、我が家の来訪者は、大勢の中の一アーティストではなく「私」に興味を持って来てくれた方達だから、私はできるだけ会話をするように努めた。友人知人ももちろん来てくれたけれど、初めて会う方達からは、通りがかりで立ち寄って、HPを見て絵が気になったから、日本人の名前だったのに興味を持って、以前画廊で見て作品を覚えていて、などなど様々な理由を聞くことができて嬉しく思った。チャイムの音がすると、今度はどんな人が来てくれるんだろう、と家の中でわくわくしながら待つという経験もなかなかできないことだし、上品な初老ご夫婦、コレクター風の男性、若いギャル三人組、外国人カップル、初めて会う独日家族、などなど、普段あまり会話する機会のないタイプの方達と自分の作品について話すことができて、本当に貴重でありがたい経験となったと思う。


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人口約60万人の中規模都市デュッセルドルフは、ベルリンやミュンヘンのような大都市と比べてしまうと確かに小さい町。でも決して小さ過ぎることはなく、文化レベルの高さ、住み易さに慣れるとなかなかここから離れられない。ある統計で今年も生活水準ランキング世界第6位の都市に選ばれたと読んだ。(ちなみに東京は44位)
その豊かさが市民の姿にも反映していて、オープンアトリエで出会った来訪者と話していて思うのは、アートに対しての姿勢がとても自然で柔軟なこと。「夫にねだるクリスマスプレゼントの候補にしたいから。」と言って作品リストを持ち帰られた女性、「今年は行けなかったけど、どうだった?来年はまた是非行きたいよ。」と今週偶然道ですれ違った時に声を掛けてくれた前回の来訪者など。こちらも制作活動が生活と結び付いている感覚を得られる。


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昨年は、3時間で各地のアトリエを回るというこのイベントのシャトルバス搭乗者20名も一気に来訪。



作品というものは本当に人の目に触れてこそ生きるものだとつくづく思う。毎回展覧会の後に改めて見る自分の絵は、同じものなのに出品前とは少し変わった印象を受ける。様々な方からいただいた言葉が作品の表現の層をより厚くしてくれる。また過去のオープンアトリエの後に、意外な形で作品の嫁ぎ先が決まったり、次の展覧会の話をいただいたことなども結構あった。どんな形であれ、常に発表、発信し続ける姿勢が大切だと思う。
そして毎
回人を迎え入れるのにあたって、アトリエを片付け、我が家の場合は家中大掃除もし、壁という壁に絵を掛ける。たった2日間のことだけれど、私も家も総リセットされて、心地良い疲労感と次のステップへの新たな活力を得られて、前向きな気持ちになれる。

今週末は市の南部にあるアトリエがオープンされる。北部のアトリエは自分も参加していたため回ることはできなかったので、明日は気になる所へ私も足を運び、沢山の刺激をいただきたいと思う。


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# by mikimics | 2016-09-09 18:50 | work | Comments(0)

美術館でのキッズ・バースデーパーティー Kids' birthday party at the museum 2

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美術館でのキッズ・バースデーパーティーに昨年初めて娘は参加したが、今年も同じ女の子の6歳のお誕生日会に招待された。その子のご両親は美術館でのお誕生会がよっぽど気に入ったようで、今年はまた別の美術館でのパーティーだった。
今回の美術館は、Hetjens-Museum Düsseldorf ヘッチェンス美術館という旧市街の中にある陶磁器専門コレクションの博物館。子供のお誕生会プログラムは合計2時間で、最初にご両親が用意されたケーキやお菓子を食べてお祝いした後、皆でミュージアムのコレクションを鑑賞し、工房で指導してもらいながら作陶というもの。今回の制作テーマは「Töpfern wie der Griechen! 古代ギリシャ様式のような器を作ろう!」。
この博物館では大人、子供、または家族向けなどの陶芸クラスなども定期的に開催されていて、日本人アーティストによる日本語でのクラスもある。

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博物館入り口

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美しい陶磁器のコレクション

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宴の後。さすが陶磁器博物館なので、子供達もすてきなお皿と器でティータイムを過ごした様子。

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天井の高い明るいアトリエ



デュッセルドルフでは毎年夏に文化局が主催する「Kunstpunkte」というイベントがある。これは市在住の約500人のアーティスト達が各自のアトリエをオープンし、市民が自由に鑑賞できるというもので、来月始めの週末に私も4回目として参加する予定。
作品を生み出す「アトリエ」という場所を開放して人を招いたり、そこで特別な時にパーティーをしたりと、こちらの人達は「制作空間アトリエ」を生活の一部として、そして社会的交流の場として、粋に上手に使うなとよく思う。子供の時からこういう機会が普通にあることも、色々と考えさせられる。


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数週間後に完成して受け取った5歳の娘の初陶芸作品。この夏の良い思い出。

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# by mikimics | 2016-08-11 00:29 | life with kids | Comments(0)

日本の幼稚園体験 2

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先月年に一度の里帰りをして、5歳の娘は今年も昨年お世話になった実家そばの幼稚園に11日間通わせていただいた。全てが初めてだった昨年と比べると、二度目の今年は親子共に自然に幼稚園生活に入ることが出来て今回も有意義な時間を過ごすことができた。
昨年年少クラスで出会ったお友達と一年ぶりの再会。また同じ「もも組」の年中クラスに入れていただいて、娘もお友達もお互いに憶えていて、今回は溶け込むのが早かった。3~4歳だった子供達と一年後に再会するというのは大人にとっても嬉しいことで、「うわぁ、大きくなったね~!」と私も他の子供達の成長振りに感動した。

登園初日は偶然いきなり防災訓練だった。事前にそのことは聞いていたし、危機管理の全くないドイツの幼稚園から来た娘には突然のことで刺激が強いかなと少し心配したけれど、それは大変日本的なものだし、天災を知りどう対処するかを学ぶことも大切なことだと思ったので、前日に地震が来た時の練習だよと娘に教えて参加させた。また園長先生から電話で初めて防災訓練のお話をうかがった時、すっかりそういうことを忘れていた自分にも気が付いた。ドイツに住んで9年、天災の心配がほどんどない国にいると防災の感覚が薄れてしまう。ドイツでたまに映る日本のニュースは、地震、津波、台風など自然災害に関したものばかりで(もちろん他に原発関連報道もあるけれど)、極東の気の毒な島国に見えてくる。日本人の仕事の速さや勤勉さはこの危機管理の精神に影響している所が大きいのだろうなと思う。「防災訓練」という言葉だけで色々なことを思い出し、考え、ぜひ娘にも経験して欲しいと思った。
帰宅して「今日はどんな練習をしたの?」と娘に聞くと、「じしんがきたらこうやるんだよ。」としゃがんで頭を両腕で守るしぐさをした。「そう、大事なことを教えてもらったね。」 そして貸していただいた防災頭巾がえらく気に入ったようで、降園後もずっと被っていた。私達親や本から教わったことではなく、幼稚園のお友達と大勢で一緒に練習した経験は、きっと彼女の中に強く残ったのではないかと思う。

年中になるとお友達との関係もより深くなり、誰と何をして遊んだ、誰が何を言った、など幼稚園での出来事を、前回より具体的に帰宅後も報告するようになった。それぞれより個性がはっきりして来たようで、私も昨年よりお友達個人のことが色々と想像できるようになった。
通園2週目になると幼稚園で覚えてきた歌を、急に家でもどんどん歌うようになった。「お寺の和尚さんが~」「アルプス一万尺~」などの手遊び歌をやりたがり、私も子供の時にやったけれどほとんど忘れていたし、昔とは歌詞も変わっているようなので、先生にお願いしてお手本の動画を撮らせていただき、それを見ながら練習した。ドイツに戻ってきてからも忘れないように時々見返しているので、おかげで随分上手くなった。こうやって遊びながら歌いながら身体全体で言葉を身に付けて行くのだなと改めて感心した。

最終日にはクラスの皆が娘を描いてくれた絵と先生方の丁寧なコメントを集めたすてきな冊子をプレゼントしていただいた。昨年もお世話になった担任の先生の「今回はすぐに皆と仲良くなれて、離れていても『もも組』の仲間なんだなと思いました。」というお言葉が嬉しかった。また園での様子を撮った写真も沢山下さった。こういう日本的なきめ細やかな対応にはつくづく感動してしまう。基本的に個人主義のドイツの幼稚園では、こんな風に皆で何かを一緒にやってプレゼントするということはほとんどない。(でももちろんまた別の良い所もあるので、それについてはまたいつかの機会に書きたいと思う。)


今回ドイツに戻って来てから、娘は私に「にほんはいまなんじ?」とよく質問するようになった。5歳になって「時差」という概念が理解できるようになったということと、遠く離れた日本という国には自分の家族や友達がいて、彼らは自分が住むドイツとは違う時間帯の中で生活しているということが想像できるようになったのではないかと思う。これは彼女の中での一つの変化で、日本滞在での言語習得以外の大きな収穫のような気がする。朝8時頃に朝食を食べながら、「日本は今午後の3時だから、みんな幼稚園が終わってお家に帰ったころかな。」と話したりする。
今回二度目の日本の幼稚園体験をさせていただいて、同じ場所で同じ行動をしても、子供の月齢によってそれはまた違った経験になるということを私も学んだ。本当に良い幼稚園とご縁が出来たので、可能な限り来年も年長クラスでお世話になりたいと思う。

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年長クラスの野菜栽培の様子


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# by mikimics | 2016-07-13 17:02 | life with kids | Comments(0)