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„The Collector's Eye” Musée d'Art Moderne et Contemporain, Strasbourg

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フランス北東部、ライン川の左岸にある美しい町Strasbourg ストラスブールへ、10月最初の週末はドイツは連休だったので小旅行に出掛けた。この町はドイツとの国境沿いに位置することから、過去に何度もフランスになったりドイツになったりした歴史があり、両国の文化が融合した独特な都市となっていて、ドイツ語も結構通じるし、町並みも食事もドイツの影響が深く感じられて、ドイツから訪れるととても居心地が良い。そしてクリスマスの装飾が美しいことでも有名で、私が8年前に初めて行った時は正にクリスマス・マーケットの時期で、とても感動したのをよく憶えている。

ユネスコ世界遺産にも登録されている旧市街には古い木組みの建物が立ち並び、中心にあるCathédrale Notre-Dame de Strasbourg ストラスブール大聖堂はものすごい存在感で、どこから何度見ても写真を撮りたくなる。(でも大きすぎて大抵上手く撮れないけど。) 12-13世紀に建てられた全長112mもの建築は、世界第6位の高さの教会だそうで、尖塔が1つしかない左右非対称のデザインも印象的。旧市街の中の路地はどこも絵になる所だらけ、アルザス地方特有の陶器や置物もかわいらしいものが多くて、気になるお店ばかりでなかなか早く歩けない。


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Cathédrale Notre-Dame de Strasbourg ストラスブール大聖堂


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子供用品店のディスプレイ。シュバシコウ(コウノトリの一種)は市の鳥で、多数のお土産グッズが並ぶ。




この町に着いてから、毎月最初の日曜日は美術館が入場無料、と いう嬉しい偶然を知ったので、少し気になっていたMusée d'Art Moderne et Contemporain de Strasbourg ストラスブール近代現代美術館へ。カラフルなガラス張りのモダンな建物も美しく、有名なアーティストの初めて観る作品も多く、コレクションも充実していて訪れる価値は大いにある良い美術館だと思った。

2016年9月から来年3月まで続く企画展„The Collector's Eye”は、この美術館とも関わりのあるコレクターのプライベートコレクションを、常設展の中に各所に展示するというもので、いつもは公開されることのないプライベート作品と、常に公開されている常設作品を並べて、お互いに刺激し合い普段と違った空間に見せるというもの。Kandinsky カンディンスキー、Kupka クプカ、Arp アルプ、Ernst エルンスト、Baselitz バゼリッツ、Boltanski ボルタンスキー、Penck ペンクなどなどフランス・ドイツから活躍した近、現代作家の作品が続々並ぶ。企画展作品中にOn Kawara 河原温 „Thanatophanies 死仮面” (1955-1993) の版画シリーズを観られたことは、私にとっては幸運だった。


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Vassily Kandinsky „Salon de Musique” 1931
他に常設展にはカンディンスキーの代表的作品も数点展示されている。


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この町の出身彫刻家Jean (Hans) Arp ジャン(ハンス)・アルプ(1886-1966)の部屋はずっと眺めていたい空間だった。


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Mimmo Paladino „Hortus Conclusus (Le Jardin Clos)” 1992
2階のレストラン上に設置された、イタリアの彫刻家ミンモ・パラディーノ屋外彫刻。シルエットが美しく、馬好きな娘も喜んでいた


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Nam June Paik „Mac Ever's, 1989-1991” 1991
思いがけずナムジュン・パイクとも出会えて感動。彼の作品はテクノロジーが進化すればするほど、価値が高まる気がする。


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最近の美術展は子供向けの冊子も充実している。会場でもらったおしゃれな塗り絵で娘も集中、こちらも助かった。笑


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美術館内部。


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カラフルなガラスの色も、外からの光で美しく床に映っていた。


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美術館のテラスから眺めたストラスブールの町の様子。




秋晴れの気持ち良い一日だった。L'Ill イル川沿いの遊歩道を、娘と手をつないで秋の歌を歌いながら美術館に向かったことは、ストラスブールでの出来事として、きっと後で懐かしく思い出されるような予感がした。

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by mikimics | 2016-10-16 18:30 | museum | Comments(0)