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ひと月遅れのRosenmontagszug カーニバルパレード

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デュッセルドルフで欠かせない行事のひとつとして、Karneval カーニバルがある。
世界的にはリオやヴェネチアのカーニバルが有名だが、ドイツもいくつかのカトリック地域では町全体で祝い、特にKöln ケルン、Mainz マインツ、Düsseldorf デュッセルドルフなどは大規模に盛り上がることで有名。主に南部の都市での習慣なので、同じドイツでも北部では行われることはなく、ベルリンやハンブルグなどの大都市でさえも祝わない。
カーニバルは正式には11月11日11時11分からスタートするが、実際のお祭りはイースターの6週間前の2月~3月で、木曜日からスタートし翌週火曜日まで6日間続く。人々は仮装して街に出て、昼間からお酒を飲み踊り歌い、とにかく町全体が無礼講になる。町中酔っ払いだらけになって本気で危険なこともあるので、警察のパトロール数も多くなる。でも何でもありの雰囲気を利用して、良い出会いのチャンスを狙ってくる人も多く、私達の友人でもカーニバルで出会って結婚したカップルもいる。

初日の木曜日はレディースデイで女性が主役の日。女性は男性のネクタイをはさみで切ったり、お酒をご馳走してもらうのは当たり前。私の初めてのカーニバルは夫と女友達と出掛けたが、友達と私は知らない男性達から何杯もビールをおごってもらって、なかなかいい気分だった。代わりに夫は知らない女性達におごらされていたけれど。笑
そして5日目の月曜日、Rosenmontag(薔薇の月曜日)にカーニバルはフィナーレを迎える。昼頃から数時間、きれいに飾られた70台以上もの山車が大通りをねり歩くパレードがある。山車は毎年新しく制作され、現在ホットな話題をテーマにしたものや政治を風刺したものが多く、全国ネットのニュースでも報道される。そして「Helau!(ヘラウ!)」「Kamelle!(カメレ!)」 など、カーニバル時だけの特別な掛け声をあげて、皆持参した袋に山車から投げられるお菓子を拾い集めるという、大人にも子供にも楽しい催し。(このパレードに関してのドイツ大使館の分かりやすい説明はこちら

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今年デュッセルドルフでは大変珍しいことが起こり、2月8日に予定されていた薔薇の月曜日のカーニバルパレードが暴風雨のために中止になった。こんなことは戦後2回目、26年ぶりのことだったそう。でも山車を制作する業者も1年前から準備をしているし、配るお菓子を大量に用意したスポンサー達も大損害を被るし、とにかく市民にとって残念すぎるので、1ヵ月後の3月13日(日)に延期になると発表された。

本来パレードは、毎日お祭りの雰囲気が高まり、5日目に気分が最高潮に達した所で祝うもの。今年はフィナーレなしでカーニバルが終わり、1ヵ月後に突然1日だけフィナーレを迎えるというのは、どんなものなのだろう?盛り上がるのだろうか?とちょっと半信半疑だった。でも実際はお天気に恵まれたこともあって、街に出ると噓のように完璧なカーニバル雰囲気になっていて、みんなよくやるな~とおかしくなった。ドイツ人達は仕事もしっかりするけれど、遊ぶ時は本気で遊ぶ。カーニバルに対するデュッセルドルファーの思い入れと底力を見たようで、なんだか妙に感心してしまった。

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毎年我が家も必ずこのパレードを観に行くが、今年は旧市街の中心の良い場所に行ったこともあり、また偶然私達の周辺にあまり子供がいなくて、周りの人達が取ったお菓子をたくさん娘にくれたのもあって、例年にない量のお菓子を持ち帰った。こんなにたくさん食べきれないので、しばらく我が家の教室に来る子供達にも配りまくるつもり。

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カーニバルは私達外国人にとっては、クレイジーな馬鹿騒ぎにしか見えず理解できない人も多くて、この時期はあっさり旅行に行き町を離れる人も少なくない。うちの夫は必ず仕事をしっかり休んで本気で楽しむ派で、私も最初の数年は毎年増える仮装の衣装にちょっと辟易していたけれど、さすがに8回経験すると慣れたこともあり、また子供と一緒だと別の楽しみも生まれて、年に一度の大事な行事と思えるようになった。
カーニバルの衣装はデパートでもどこでも買えるが、クリエイティブで美しい自作衣装や、思わず感心してしまうアイディア衣装の人達は良いなと思うし、さりげなく仮装をしてとても楽しそうにペアで踊る老夫婦なども、ただ素敵だと思う。何より子供達の仮装は本当にかわいい。
4年前、ベビーサイズの衣装を着せて初めて娘と一緒に街に出たカーニバルの写真を見ると、瞬時に色んな記憶がよみがえる。また今年のパレードでは、私達の向かいに偶然いた難民の家族らしい人達、子供達が嬉しそうにお菓子を取っている姿が見えて微笑ましかった。それぞれの年ならではでの思い出を重ねて、年々感慨深くなっていく行事と言えるかも知れない。


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by mikimics | 2016-03-22 19:10 | life | Comments(0)