mikiterao@jp.de

mikiterao.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:travel( 2 )

Folkestone, England

e0316430_07523862.jpg

イングランド南東にあるKent ケント州にFolkestone フォルクストーンという海に面した町がある。
この町に義理の両親が毎夏訪れるほどのお気に入りのホテルがあり、私達も時々同行している。今月始め、今回はそこに初めて秋に小旅行してみた。
ここにはいつもドイツの自宅から車で行く。デュッセルドルフからフランスの西の港まで3時間ほど走り、フェリーで2時間ドーヴァー海峡を渡ってイギリスのDover ドーヴァーの港に入り、さらに車で30分ほどで到着。いつもはフランスのCalais カレーの港からフェリーに乗ることが多いが、今回は難民問題でカレーは出国審査に時間が掛かりそうなので、Dunkerque ダンケルクの港から乗った。

e0316430_07525762.jpg


フォルクストーンに来るといつも杉本博司氏の海景シリーズ作品を思い出す。静かな水平線が見える風景はとても落ち着く。大戦前20世紀初頭にはファッショナブルなリゾート地として栄えた町で、どこにいてもカモメが視界に入り、とても人慣れしていて近付いてもあまり逃げない。ホテルの建物にもよく留まっていて、朝はクークーという鳴き声で気持ちよく起こされる。

e0316430_07531384.jpg
e0316430_07533083.jpg
e0316430_07534719.jpg


義理の家族のお気に入りのホテルはThe Grand。私達家族は2009年から2年に1回訪れていて、気が付くと今回はもう4度目の滞在。前回娘は2歳、その前は3ヶ月の赤ちゃんだった。町の様子やホテルの雰囲気は全然変わらず、子供だけが大きくなったような不思議な感覚になる。
滞在型のこのホテルは、アガサ・クリスティーが長期滞在して執筆したことでも有名だそうで、クラッシックな雰囲気はまさにあの世界そのもの。シャワーのお湯の出も良くないし床もぎしぎし言うけれど、たまに来るとやっぱりこのOld Englandの空気は良いなと思う。お姫様が住んでいるようなアンティークなインテリアがツボにはまったのか、今回は娘もとても気に入っていた。

e0316430_07540514.jpg

今時のホテルはカードキーの所も多いけれど、ここではずっと変わらずいつもクラッシックな鉄の鍵束を渡される部屋のドア以外にもホテルの別棟に移動する時なども無意味に鍵が必要で、しかも簡単に開かないことが多いけれど、その不便さが味があって面白い。この鍵はこのホテルの一つの象徴だなと思い今回初めてスケッチしてみた。2年前はピカピカ光る鍵束が気に入って娘はずっとおもちゃにしていたのに、今回は全然興味を示さなかった。それもまた成長の証。

e0316430_07541844.jpg


ホテルで月に一度第一日曜日に開催されるアンティークマーケットで買った50ペンスの古ポストカード。
いつ撮影されたものかは分からないけれど、裏に貼ってある切手はGeorge VI ジョージ6世(在位1936-1952年)のデザイン、消印は1937年?のように見える。21世紀の今、同じ構図で撮ってみた。後ろに見える建物はThe Grand。

e0316430_07543422.jpg
e0316430_07545388.jpg


人口46,000人ほどの小さな町だけれど、町の中心もチャーミングでそれなりにお買い物も楽しめる。港町で海の幸も豊富なのがドイツから来ると嬉しい。お決まりのFish & Chipsは毎回必ず食べる。少し車で走れば歴史的なお城があるDover ドーヴァー、有名な大聖堂があるCanterbuy カンタベリー、中世の町並みを残すSandwich サンドウィッチなどの近郊の魅力ある町もあるので、これまで何回か日帰り観光もした。

e0316430_07560676.jpg
e0316430_07562418.jpg



夫と結婚しなければここに来ることもなかったと思うし、ドイツにも日本にもこんなに定期的に訪れるホテルはないので、今やこの地には不思議なご縁を感じている。貧乏性な日本人としては、こんなにリピートして毎回ただのんびり過ごすのはもったいない気が最初はしていたが、今はここでは文字通り「休暇」することを楽しんでいる。
ホテル部屋のバルコニーから描いたスケッチ。この構図を見ると自然と耳にカモメの声が聞こえてくる。

e0316430_07564300.jpg

[PR]
by mikimics | 2015-10-21 08:27 | travel | Comments(0)

Spa, Belgium

e0316430_06412583.jpg

温泉や保養地という意味でよく使われる言葉「スパ」の語源でもあるベルギーの町Spa スパに小旅行した。ここには5年前の冬に夫と二人で来たことがあったが、今回は義父の誕生祝も兼ねて義理の家族と過ごした。ベルギー東部リエージュ州の都市でドイツ寄りに位置しているので、デュッセルドルフから行くと車で1時間半位。人口1万500人ほどのこぢんまりしたかわいらしい町だけれど、古くから療養温泉地として知られており、ロシア皇帝ピョートル大帝が1717年に保養に来て大変気に入ったことでも有名で、各国の王や貴族、著名人が沢山訪れたそう。18~19世紀初頭はリゾート地として栄華を誇った陰りが残っていて、カジノがあったり、ちょっと車を走らせるとアール・ヌーヴォー様式のすてきなお屋敷があちらこちらに見えてくる。ただ現在は残念ながら空家の建物も多くて、今は少し寂れた昔の栄光を感じる温泉街といった雰囲気。

e0316430_06001956.jpg
e0316430_06010098.jpg


この一泊旅行は「水テイスティング」の旅だった。市内やそばの自然豊かな森の中に源泉が点在していて、誰でも自由に飲泉所で湧き出る水を飲むことが出来る。それぞれの場所で少しずつ味が違うけれど、総じて炭酸が強く少し硫黄臭がある、とても鉄分の多い水質。もちろん身体にも良く、子宝の水とも言われているとかで5年前訪れた時はそれも少し意識して飲んだ。その効力のおかげか半年後に妊娠できて、今回娘と一緒にまたこの地に来られたことを少し感慨深く思った。源泉はどこもすばらしい建築で装われていて、ありがたいお水をいただく気持ちになる。

e0316430_06015576.jpg
一番有名な町中にある源泉「Pouhon Pierre le Grand ピエール・ル・グラン」

e0316430_06021499.jpg
森の中の源泉「La Source de la Géronstère ジェロンステールの泉」

e0316430_06022952.jpg
森の中の源泉「La Source de Tonnelet トヌレの泉」


このスパの名産品、ベルギー王室御用達でもあるミネラルウォーター「SPA」はヨーロッパでは有名で、目立つデザインのボトルはドイツでも時々お店に出ていて、ベネルクス三国やイギリスなどでは特に人気があるらしい。ただベルギー以外の国では青いボトルの炭酸なしの「Reine レーヌ」しか見かけないのだが、私達は緑のボトルの「Marie Henriette マリー・アンリエット」というすてきな名前の水がとても気に入った。微炭酸でナチュラルな味で美味しい。前回も買って帰ったけれど、今回もスーパーでまとめ買い。

e0316430_06024402.jpg


毎回思うけれど、ベルギーはやっぱり食事が美味しい。フランスとドイツという大国に挟まれそれぞれの影響を受けていて、ベルギー料理は「質はフレンチ、量はジャーマン」という両国の良いとこ取り。ベルギーという国の魅力は私はドイツに住んでから知るようになった。世界的に知られるチョコレートブランドが数多いことでも有名だけれど、スパのような小さな町の通りでも、お菓子屋やチョコレート屋のお店が多いなと思った。そしてドイツとはまた少し違ったかわいらしいディスプレイが新鮮。

e0316430_06025895.jpg


こういう魅力ある小さな町が限りなくあり、気軽に小旅行できるのがヨーロッパの醍醐味だとしみじみ思う。
また前回も今回も泊まったこちらのホテルHôtel Villa des Fleursはとてもお勧めできます。

e0316430_06031363.jpg


[PR]
by mikimics | 2015-04-04 19:03 | travel | Comments(0)