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絵本つくり Making a original picture book

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我が子供絵画教室では、一年に一度「絵本制作」を行っています。ハードカバーの表紙にビニールシートを掛け製本して、結構立派な絵本にします。年に一度だと、子供達の著しい成長がうかがえてとても面白く、保護者の皆様も私も毎回感動しています。
絵本の内容は、幼稚園生が全4ページ、小学生は6~8ページという短いもので、内容は全く自由。オリジナルのお話を作っても良いし、好きなものを各ページに描いたり、日記風にしたりと、特にストーリーはなくても、どんな題材でも必ずその年齢に応じたすてきな絵本になります。
Once a year we make original picture books in my kids art class. The parents and I are moved always how children improve every year. They have own themes for books, for example original stories, collecting favorite things or like a diary, etc... anyway wonderful books are created every time!

これまで我がアトリエでは何冊も傑作が生まれましたが、その中からいくつか年齢別に紹介します。


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「おはなのえほん Flower-picture book」 (3 years old girl)

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1. おはながひとつありました。There was a flower.
2. おはながふたつありました。 There were two flowers.

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3. あめがふりました。 It was raining.
4. おはながいっぱいになりました。 Here are many flowers!


この女の子が、すらすらっとこのお話を口にした時は、正直驚きました。簡潔でいながら、起承転結がはっきりしていて印象的なストーリー。勢いがある大胆な構図も3歳ならではの表現で気持ち良いものがあります。個人的には雨が降るページでは花が閉じ、静の表現になっている所が好きです。



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「ともだち The friends」 (4 years old boy)

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1. ぼく。 Me.
2. おとうと。 My younger brother.

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3. ぱぱとまま。 Papa and Mama.
4. ともだちいっぱい。 Many friends.


この男の子は、この絵本を作る少し前に「人」の形を彼なりに描けるようになりました。人が描けるようになったことが嬉しくて仕方がない頃の作品です。実はこの絵本は昨年のもので、今5歳の彼は技術的にはもっと上手なのですが、この絵には拙いながらも人を描く喜びがあふれていて、この年齢でしか残せない魅力が詰まった一冊になっていると思います。



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「ドラゴンがぼくのいえにやってきた A dragon came to me」 (6 years old boy)

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1. 宇宙から石が降ってきて… A stone came from outer space...
2. 地球でドラゴンが生まれた! a dragon was born on earth!

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3. そしてぼくの家にやってきた。 and he came to me.
4. いっしょにご飯を食べたり We eat together

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5. 空を飛んだり and fly sky high with him
6. 庭にお家を作ってあげた。 I built a house for him.

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7. するともう一匹生まれて Then another baby dragon was born!
8. みんなで楽しくくらしました。 We happily live together.


宇宙からドラゴンがやってくるという壮大なロマンの発想は、小学1年生の男の子らしく、同時に一緒に生活する様子も丁寧に描いていて好感が持てます。宇宙から隕石が飛んでくる様子やドラゴンと空を飛ぶ姿など、時に変化のある構図が、絵本全体に良いリズムを与えてくれている気がします。



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「Der Unfall 事故」 (8 years old boy)

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1. 街の中で… in the city...
2. ガッシャーン!! CRASH!!

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3. 警察が来て The police comes
4. レッカー車で運ばれて the car became towed away

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5. 修理されて the car was repaired
6. また元通り! it became original again!

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7. え、あれ? Oh what?
8. あ~また、ガシャーン!! again... CRASH!!


このドイツ人の男の子は、最初から飛びぬけて描くのが上手でした。大人顔負けの描写力ながらも、サンタクロースが空を飛んでいるのに目を奪われて、また事故を起こしてしまうというオチの発想が、大変子供らしくファンタジックで、思わず微笑んでしまいます。またさりげなく描いた前半の街並の背景からは、とてもヨーロピアンな空気が感じられて、さすがこの地で生まれ育った子供だなと感心しました。



小学生は製本作業も一緒にやりますが、幼稚園生には難しいため、私が全てやっています。毎年、私にとって年に一度の恒例作業となった約20冊の製本をしながら、同じ子供達の前年の作品を思い出したり、今年の成長振りに感心したり、過去の名作を振り返ったりと、色々とこちらも感慨深い時間をもらっています。

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by mikimics | 2017-04-30 19:29 | art class | Comments(0)