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Leopold Museum, Wien

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昨年暮れ、クリスマス休暇中ウィーンに小旅行した。文化の香り高く歴史深いウィーンはドイツの町とはまた違ったエレガントさがあって、機会があれば数年住んでみたいと前から思っているほど好きな所。オーストリア訛りのドイツ語も耳に新鮮で、カフェの種類や名前、通りの表記などもドイツとは少し異なり、ドイツから来ると小さな相違がとても面白く感じる。


MuseumsQuartier ミュージアムクォーターという、町の中心すぐそばにある文化芸術区画内にあるLeopold Museum レオポルド美術館へ。この美術館の目玉はなんといっても世界最大のEgon Schiele エゴン・シーレのコレクション。2001年に会館して間もない頃に一度行ったが、その頃とは周囲の環境も随分変わり新鮮に映った。

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美術館最上階4階にGustav Klimt グスタフ・クリムトのコレクション、19~20世紀のオーストリア絵画、ユーゲント・シュティールの工芸品、家具等の展示があり、窓から見えるウィーン中心部の風景も感動的。
初めて観たクリムトの作品もいくつかあって、前から好きな正方形サイズの風景画群がとても良かった。また愛人Emilie エミーリエに宛てたポストカードがショーケースに沢山展示してあって、ここでしか見られない特別感があった。

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Gustav Klimt „Am Attersee” 1900



3階はシーレ・コレクション、2階はミュージアムショップ、地階は企画展をしていて、全館観るとかなり見応えがある。今回は特にシーレ・コレクション鑑賞に集中したが、この階に一番力を入れている美術館の姿勢がうかがえた。
改めてオリジナル作品を続けて観て、私はシーレの作品群からとても「死の香り」を感じた。28歳で亡くなる短い人生の間に彼は母子像をよく描いているけれど、その作品からは新たな生の喜びというようなものは感じられず、常に「死」と対峙した「生」、生きていかなくてはならない現実感、虚無感のような重たさが漂う。時代背景もあると思うが、その表現はずっしりと強く鋭くこちらに響く。研ぎ澄まされた感性を感じる人物画、有名な数々の自画像からは特に目の表現が迫り来るものがあった。
また風景画を集めた部屋がとても良く今回認識を新たにした。大胆な構図や構成も印象的だが、特に私には建物、樹木などの細部描写がとても魅力的に映り、コレクターのRudolf Leopold氏が手掛けた風景画のみのカタログを購入。

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Egon Schiele „Haus mit Schindeldach (Altes Haus II)” 1915 




ウィーンの町は世界的に有名な教会やオペラ座、美術館、博物館が町に集中していながら、徒歩や地下鉄などで簡単に回れるこぢんまり感がとても心地良い。
途中たまたま通り掛って輝く金色のキャベツが目に入ったので、Secession セセッション館(分離派会館)も立ち寄り、クリムトのBeethovenfries ベートーベン・フリーズも鑑賞。観るのは3回目だったけれど、何度見ても人物の動き、表情、表現に新たな発見がある。ずっと見上げるあの高さも色々想像させられて良い気がする。いつまでも観ていたくなる壁画。

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最終日はHotel Sacher ホテル・ザッハーのカフェで、ザッハートルテを堪能して娘も大満足。これまでお土産にいただいたことも何度かあったけれど、実際にカフェで食べる方がずっと美味しかった。

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私達の住む町から比べると、やはり気温は低く特に風が冷たくて、夫に言わせると東欧独特の寒さだそう。冷たい風とクリスマスイルミネーションはウィーンの雰囲気によく合っていて、今は観光客向けになっているFiaker(フィアッカー)と呼ばれる辻馬車も、乗ってみたら結構楽しくて、街を眺めるすてきな時間が持てた。

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今回往路は飛行機、復路はデュッセルドルフまで直通の夜行寝台列車Nightjetにしてみて、娘も寝台列車初体験に大興奮、家族3人個室で朝食も美味しくて、想像以上に快適でちょっと変わった旅気分を味わえた。

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by mikimics | 2017-02-01 19:46 | museum | Comments(0)